免疫力を高めるにはどうしたらよいですか?

免疫力を高めるにはどうしたらよいですか?

「僕は、子どものときにはしかにかかって免疫力があるから、もう二度とかからない」「免疫力が弱いせいか、どうも風邪をひきやすい」「ガンになった知人が完治した。免疫力が強いのだろう」しばしば、こんな会話を聞くことがあります。

外敵から人体を守るメカニズム、それが免疫です。このメカニズムがしっかりと機能している状態を「免疫力が強い」と表現し、そのメカニズムが乱れ、衰えている状態を「免疫力が弱い」と表現します。
人体の外敵とは、ウイルスや細菌だけではありません。チリやほこり、体内で芽生えたガンもまた外敵です。
免疫を担当し、人体を守る主役になっているのが、リンパ球やマクロファージ、好中球、NK(ナチュラルキラー)細胞などです。

人体には平均して1日3000個のガン細胞が芽生えています。そのガン細胞を排除するのはまさに免疫力です。排除されないで定着したものがガンなのです。ガンを予防するためにも、自分の免疫力が強いか弱いかを判定して、適宜、免疫力を高める工夫をすることは、健康管理をしていく上で、たいへん大きなウェイトを占めます。

免疫力の強弱は「NK細胞活性」で調べることができます。リンパ球の10~20%を占め、毎日できてくる少数のガン細胞を殺して歩いています。NK細胞の働きの高い人より低い人のほうが発ガン率は高くなります。また、ウイルスに感染した細胞をいち早く見つけ出して殺すのも、NK細胞の担当です。採血して、このNK細胞活性を調べると、普通の人では40~50%という数値が出ます。免疫力が弱い人は数値が低く、強い人は高くなります。経験上、20%以下の人からよくガンが出てくるという印象があります。

さて、免疫力を高める方法ですが、答えは「なぜ下がるのか」を知ることで見えてきます。

免疫力を下げる要因、それは「ストレス」「過労」「深酒」「睡眠不足」「栄養バランス不良」です。これらは間違いなくNK細胞活性を低下させますので注意してください。
そして重要なのが、自分のNK細胞活性の数値を把握すること。できれば、定期的に採血でNK細胞活性を調べることをおすすめします。
自分の免疫力の状態を数字で把握しながら、前述の5要因に留意して生活すること。さらに、免疫力の強化に効果的な栄養素であるビタミンA、C、E、B2、B6や実際に医療現場で免疫強化薬として利用されているβ-グルカンなどのサプリメントを適宜利用するのもよいでしょう。

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