アレルギーの原因が判明すると嬉しいもの・・・健康の謎との連動

アレルギーの原因が判明すると嬉しいもの・・・健康の謎との連動

私には右手首のやや上、肘に向かうところに、何とも言えない違和感が出現することが、ときどきありました。筋肉と手首をつなぐ腱の部分が痛いような、痒いような何とも言えない感覚なのです。「ギュー」と抑えてみると、少し良くなるような気がしますが、すぐに元の変な感じに戻ります。その手首の違和感が、ある時どういうわけか、右の後頭部から右のこめかみにかけて頭痛が発生するのです。
私の長年の健康上の謎であると同時に、悩みでした。これはいったい何なのだろう。1~2日でたいてい治まるので、深く追及することはありませんでした。命には別条なさそうなもので、短期間で自然に治るものを深く追及しないのは、医者の悪い癖かもしれません。患者にもときどき、「ゾワゾワする」という表現で、同じような不調を訴える人がいました。読者の中にも、手や腕、足など、どこかに何かゾワゾワする違和感があって、それがいつの間にか治っている、という経験はあるのではないでしようか?しかし、いつの間にか治るので、医者側はあまり深く追及することはなかったのです。
しかし、つい先日、あるきっかけでその謎が解けました。

今年の―月、沖縄に行きました。あまり知られていませんが、沖縄では車エビの養殖が盛んです。そして、養殖場の近くに、車エビを格安で豪快に食べさせてくれる店があります。私は、上品に飾った料理よりも、野趣的に豪快にさばいた料理の方が好きです。とてつもなく大きな車エビ(その店では、ゴジラ級と名づけています)から、やや小さめの車エビまで、サイズことに簡単な調理法で提供してくれます。
頭やしっぽの殻の部分を外したお刺身やてんぶらは、当然出てきます。頭の部分は焼いて出てきます。それらの定番メニューはいつものことですが、その日は、車エビの素揚げをたくさん食べました。小ぶりの車エビを頭からしっぽまで、油で揚げてあるだけの料理ですが、サクサクとした歯こたえが良く、美味しいものです。その日は調子に乗って、結局、車エビを70匹ほど食べました。
車エビ70匹を食べて、ビール2本を飲んで、お会計は5000円でおつりが来ました。驚くほどの安さです。沖縄を訪れた時は、その店に寄ってみてください。店の名前は「球屋」といい、宣野座にあります。古宇利島に渡る橋の根本付近にもあります。

さて、その日は何事もなかったのですが、その翌々日の朝くらいから、お腹の周りが痒くなってきました。軽く掻いてみると、その部分が真っ赤なみみずばれになります。
「あれ、何かのアレルギーだな」と思う間もなく、かゆみがお腹全体に広がっていきました。その時、私は原因が分かりませんでした。「何か合わないものを食べたかな」と思いながらも、抗アレルギー剤の「アレグラ」を1錠飲みました。しかし、痒み、みみずばれは全身に広がっていきます。
そして、ふと気が付きました。「あれ、もしかしてあのエビかな」と。しかし、私はもともとエビは大好物で、日ころからよく食べています。エビに対してアレルギーなどあるはずがない、と思い込んでいます。
「大量のエビを殻こと食べたから、もしかして殻の成分にアレルギーがあったのかな」という気分になってきました。しかし、確定できません。治療としては、東京に戻ってから、ステロイドを注射して、すぐに治しました。
「一応、エビの殻には注意するか」という気分で過こすことにしました。以後、エビの身は盛んに食べましたが、アレルギーが出ることはありませんでした。
アレルギーの原因になる物質を、「アレルゲン」といいます。そして、そのアレルゲンに触れてから、1~2日後くらいに現れるアレルギーを、「遅延型アレルギー」といいます。アレルゲンに触れた瞬間に発症するアレルギーを、「即時型アレルギー」といいます。花粉症などは即時型アレルギーです。ちなみに漆かぶれは、遅延型アレルギーです。

あのみみずばれから半年以上たったつい先日。あるイタリア料理店で何気なく、殻付きの小さなエビを丸こと2~3匹食べてしまいました。
「あ、しまった。食べてしまった」と思いながらも、エビの殻に対するアレルギーが確定しているわけではありません。「まあ、いいか」という気分で、その場を流しました。
すると、その翌日の夜、出てきたのです。あの手首の上のゾワゾワ感が。同時に、右後頭部からこめかみの頭痛が発生しました。そういえば、ここ半年以上、エビの殻を避けていたからか、手首の腱のゾワゾワ感、頭痛はなくなっていました。久しぶりの感覚です。

そうだったのか。その瞬間にすべての決着がついたのです。手首から肘にかけての腱の違和感、ゾワゾワ感、そして、同時に発生する頭痛。その原因は、エビの殻だったのです。それも遅延型アレルギーですから、その1~2日前に食べたエビの殻が原因だったのです。
私がエビの殻を食べる機会というと…。駿河湾のサクラエビを食べる時は殻こと食べます。そして、すし屋で車エビの握りを食べる時は、その後に頭の部分が焼かれて出てきます。それは大好物で、必ず食べます。また、かき揚げでエビが殻こと入っていることがあります。思い起こせば、それらを食べた翌日や翌々日に、あの症状は出ていたように思います。私はエビの殻にアレルギーを持っており、それに対する遅延型アレルギーとして、自分の健康の謎を抱えていたのです。

いやいや、すっきりしました。原因が判明して実に爽快な気分です。皆さんも、腑に落ちない健康の謎がある時は1~2日前に食べたものを思い出すようにしてみてください。

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