「だるい、しんどい、疲れがとれない」を体調管理学的に分析すると・・・

「だるい、しんどい、疲れがとれない」を体調管理学的に分析すると・・・

体調管理学は、
「頭脳明晰で、自分の足でどこにでも行けて、痛い・痒いがなく、意欲あふれ、体調絶好調」
を目指すための学問です。この観点から今回は、「だるい、しんどい、疲れがとれない」に関して語ってみます。日常生活の中で、「だるいなあ」「しんどいなあ」「疲れがとれないなあ」と思うことがしばしばあります。過去を振り返ると、「あの頃は、どういうわけかほんとに疲れていた」と思い当たる時期があるでしようし、今なんでこんなにしんどくて、だるくて、やる気が出ないのだろう」と悩んでいる人もいることでしよう。

病院に行くと、いろいろな検査を行います。そして、その結果、「特に、異常はないみたいです」と言われることがよくあります。もちろん、「急性肝炎を発症しています。緊急入院です」や「急性白血病です。至急入院です」「糖尿病ですね」「ガンがすでに広がっています」などと言われることもあります。
「異常なしです」と言われた時、ほっとすると同時に、「では、なんでこんなにしんどいのだ」という疑念がわいてきます。「病気です」と言われたら、何となく納得し、治療に取り組むしかない、という気分になります。

この一連の中では、「なんでこうなったのだ?」という部分が重要です、それを説明して、日常生活に反映させて解決させ、今後の健康管理に活かすのが体調管理学の分野です。
40歳代、50歳代の人が、「毎日しんどい。夕方には気力がなくなってくる」という時は、まず体重の変化を聞き出します。半年前から5kg以上増えていることがよくあります。仕事が忙しくなったり、ストレスが関与したりすると、食べる量が増えてしまい、太ってしまうことが多いのです。2kgの砂袋を腰に巻いて生活すると、夕方にはどっと疲れが出ます。体重が増えたことが原因の体調不良を、「過体重系」といいます。

また、この年齢で「だるい。しんどい」が現れた時は、高血圧や糖尿病を発症していることも多いです。血圧、血糖値は、自分の意思で「上がれ」「下がれ」を命令することができません。体内で自然に調整されています。このように、自分の意思と関係なく、自然に調節されているものが乱れて、その結果、体調不良になっている場合を、「体内調節系」といいます。

働き盛りで過労気味になった時、朝から起きていられないようなどうしようもないだるさやしんどさ、疲労感を感じることがあります。年に1~2回、周期的に生じるのが特徴で、2週間くらいで治まっていきます。過労の時だけでなく、深酒の後や睡眠不足の後も起こりがちです。このような疲労感は、体内に潜んで人体と同居していたウイルスが増殖していることが原因です。疲労感が数日続いた後に、口唇ヘルペス、陰部ヘルペス、帯状疱疹ができます。ウイルスが原因で引き起こされる体調不良は、「感染系」に相当します。人体同居型のウイルスが増殖する時は、免疫力が低下していることがしばしばです。免疫力は、自分の意思と関係なく体内調節されていますので、この場合は、「体内調節系」にあたります。過労による体内調節系の乱れのために、感染系が原因になった、と表現してもいいかもしれません。

「朝からしんどい。まったくやる気が出ない」という男女が増えています。特に女性にとって、「仕事はしなければいけない、子育てはある、親の介護もある」という八方ふさがりが進行している現代ですから、40歳代、50歳代の女性にこの感染系が増えているように思います。こういうのはたいてい抑うつ的なものが原因です。八方ふさがりの中で、夢や希望を持つことができず、うつ病を発症しているのです。このような体調不良を、「心因系」といいます。

若者が、疲れてぐったりしていることがあります。聞いてみると、部活が八―ドすぎる、とのこと。中高年者でも、運動しすぎて、あるいは肉体労働系で、肉体疲労をため込み過ぎて、「しんどい、だるい」を連発することがあります。これらは、肉体を自分の意思で酷使しすぎたことが原因で、このような体調不良を、「外因系」と名付けます。

70歳代を超えると、階段を上る時にしんどい、坂道がしんどい、という話が出てきます。心肺能力の低下が原因です。心臓の収縮力、肺の酸素取り込み能力は、加齢とともに衰えます。明瞭な病気が潜んでいるわけではありません。加齢に伴い、すべての人に等しい確率で原因になる場合、その体調不良を、「加齢系」といいます。時々、心臓弁膜症で心肺能力が低下していることもありますが、それも加齢に伴う現象ですので、加齢系と名付けます。

睡眠不足の時などに、顔色が悪く、「疲れた。しんどい」ということがあります。睡眠周期上の悪いタイミングで無理やり目覚めたから「しんどい」というのなら、その体調不良の原因は、「体内調節系」です。また、睡眠不足のために、目の下にクマができてしんどいような場合は、「血流不全系」の体調不良であることもしばしばです。

炎症系の病気が潜んでいて、「だるい、しんどい」もあります。体内に炎症を抱えていると、そこで消耗が進みますので、倦怠感が出やすいのです。治療困難な炎症系疾患は、難病指定されていることが多いですので、この場合の体調不良は、「難病系」と名付けられます。

脳梗塞の後遺症で、身体の一部がマヒしていて、「動くと疲れるのです」というのはありきたりな話で、この場合の体調不良は、「後遺症系」と名付けられます。

「しんどい」で、身体を調べてみると、ガンが広がっていた、ということもあります。このような体内にできた何かが原因となるのを、「体内固形物系」と名付けます。

以上、「だるい、しんどい」を語りながら、体調不良の原因となる「○○系」を網羅しました。

~体調不良の原因となる「〇〇系」~

  • 過体重系
  • 体内調節系
  • 感染系
  • 心因系
  • 外因系
  • 加齢系
  • 血流不全系
  • 難病系
  • 後遺症系
  • 体内固形物系

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