心臓手術

心臓手術

どんな場合に心臓の手術を行うのですか。

薬剤による治療だけでは、日常生活を維持するだけの心臓の機能の回復が見込まれないときで、手術によって回復が期待されるときに、手術は行われます。病名としては、心臓弁膜症、冠動脈疾患(狭心症)、先天性心疾患、大動脈瘤などが多いです。

長年、心臓病で内科に通院していましたが、ついに手術が必要だと言われ、外科に回されました。手術なしで治すことはできないのでしょうか。

長い通院治療の結果、手術が必要と判断される際には、事前に外科と内科とで緊密に話し合われます。その結果、手術がいいだろうと医師に判断されたときは、手術を受ける決心をしたほうがいいでしょう。不要なのに無理やり手術をすすめることはありません。

心臓の手術を受けることになりました。手術中に死んでしまうことはないでしょうか。

稀ながら、手術中に死亡することはあります。術中死亡の頻度は病院(または執刀医)によって異なりますので、あらかじめ確認しておくのがいいでしょう。手術を受けるときは、その執刀医の同様手術の経験数や事故例を聞いておくのが欧米ではあたりまえですが、日本では尋ねるのが困難です。とはいえ、命に影響する問題ですから、納得するためにも知人や家族に頼んで、執刀医に尋ねておくべきでしょう。

心臓弁膜症のため手術を受けることになりました。弁置換術を行うと言われています。ところが知人から弁形成術という手術のほうがいいよと言われました。この2つの手術はどのように違うのでしょうか。私はどちらの手術を受けたほうがいいのでしょうか。

弁置換術は、心臓弁をとりかえる手術。弁形成術は弁の周囲を縫合して弁機能を再生させる手術です。一般には、弁形成術のほうが、手術手技が複雑なため外科医の技術差が現れます。通常、医師側はできる限り、弁形成術を行うように考えます。その結果、弁形成術が困難と判断されたから、弁置換術を薦められたのでしょう。

心臓弁膜症のために、弁置換術を受けることになりました。弁には機械弁と生体弁があると聞きました。どう違うのでしょうか。私は、どちらを選んだほうがいいのでしょうか。

機械弁は耐久性に優れているため、一度の手術だけで生涯使用できることがほとんどです。ただし、術後に抗凝固療法が必要になります。血液が固まりにくくなる薬を毎日飲み続けることになります。

生体弁は耐久性に問題があり、生涯の間に再手術が必要になることがしばしばです(とはいえ、通常は10年から15年以上はもちます)。材料としては、ブタの大動脈弁、またはウシの大動脈弁を用います。欧米ではヒトの弁を用いることもありますが、本邦では入手が困難なため、ヒトの弁は用いられません。術後の抗凝固療法が不要なため、高齢者や妊娠希望の女性、特別な希望者にのみ行われます。

ひどい狭心症だと言われ、心臓バイパス術が必要だと言われました。手術しないで治す方法はないのでしょうか。

手術しないで治す治療方法としては、内服療法以外では、太ももから心臓カテーテルを大動脈に沿って挿入して、心臓をとりまく血管の狭窄部をひろげる治療を行います。それらの治療が困難なとき、あるいはそれらの治療では十分な改善が見られないときに、手術がすすめられます。

心臓バイパス手術後は、どのような生活になるのでしょうか。

手術がうまくいけば、健常者とほとんど変わらない生活が期待できることが多いです。

父が解離性大動脈瘤のため、緊急手術を受けることになりました。この先、父の運命はどうなるのでしょうか。

治療方法が十分に確立していなかった時代は、1年以内に93%の患者が死亡していましたが、最近は治療技術が格段に進歩しました。手術が必要になるほどの大動脈瘤の場合の死亡率は10~15%くらいです。

解離性大動脈瘤は遺伝するのでしょうか。

今のところ、明確な遺伝性は証明されていないようです。

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