白内障

白内障

白内障ってどんな病気ですか?

古くは「白そこひ」など呼ばれていて、最近では一般的に白内障といいます。人の眼球は23~24ミリの直径で、重さ約7グラムほどの球体です。その眼球の前面、ちょうど黒目といっている部分には水晶体という透明な凸レンズあるのですが、そのレンズが白く濁ることによって外界からの光が入りにくくなる。つまり物が見えにくくなる病気です。このレンズはたんぱく質と水分で生成されていて、本来は無色透明です。ちょうど、卵の白身を想像してください、成分も同じようなものです。卵は加熱すると白く固まり透明で無くなります。もちろん、こんなになる前に普通は気がつきます。

白内障はどのようにして治療するのですか?

治療法は薬物療法と手術療法に分かれます。薬物療法内服と点眼で、白内障を治すというよりも進行を止めたり、遅くしたりすることを目的とします。手術療法は大きく三つの方法があります。それらの説明の前に白内障が発症する水晶体についてふれておきましょう。水晶体は直径が約9ミリ、厚さ約4ミリの円盤状で、周囲を薄いカプセル()で覆われています。白内障が進んでもこのカプセルそのものが濁ることは稀です。そこで第一の方法は、このカプセルの後部を残し前部を中身の核と皮質とともにクリヌキそこへ眼内レンズを挿入する嚢外法。第二は嚢外法の一種で超音波乳化吸引法といって創口が小さくてすむ今日の主流の方法。第三番目の方法は嚢内摘出術といいます。水晶体はチン小帯とうい網目状の組織で毛様体に吊るされているのですが外傷を受けたりして水晶体が宙ぶらりんの状態になった時など行う摘出手術です。

20歳台の若い人にも白内障は起こるのですか?

白内障の多くは、老人性白内障といって加齢とともに発症する確率が高くなるのですが、年齢と関係無く起こる白内障も多くあります。遺伝因子によって避けられない先天性白内障や、妊婦が風疹にかかり胎児が白内障になることや、アトピー性皮膚炎の合併によって発症するケースなど、子供や若い人でも白内障を発症する事があります。その他網膜色素変性という眼疾患や外傷などで眼を傷つけたり、長期にわたり副腎皮質ステロイド薬の投与をしなければならなかった場合なども白内障になりやすくなります。しかし白内障そのものは手術により治療がすぐできることを覚えておいてください。

白内障はどのような人に起こりやすいのですか?

どのような人が白内障になりやすいかというご質問ですが、一番は加齢とともに細胞の老化によって起こる老人性白内障です。中高年であれば全身疾患たとえば糖尿病です。糖尿病は網膜症という血管病変による失明がありますが、白内障も例外ではありません。そのほかですと膠原病や腎臓疾患などで副腎皮質ホルモン薬を長期にわたり使用していると副作用で白内障が起きます。それから網膜色素変性症や放射線治療後なども白内障を合併します。

片眼が霞んでいます。白内障かどうかを自分で見極める方法はないですか。白内障以外にどんな病気がありますか?

健康で正常な水晶体は透明です。しかしこの水晶体に濁りが生じるといろいろな症状が起こります、怪我などで直接水晶体を突いたりしたのでなく、加齢による濁りはゆっくりと進行します。水晶体の周辺部が濁ってきても明るい所にいて縮瞳しているときには何も感じないのですが、薄暗いところへはいると散瞳して、周辺の濁りが邪魔をしてキラキラ光って見えます、逆に中心部が濁ってくると明るい所で縮瞳している時に見えにくくなります。まだらに少し濁った場合にはチカチカと見にくく小虫や影が目の前をよぎるように見えます、更に濁りが広がってくると昼盲といって明るい所で見にくくなります。

右眼の一部分だけに白内障が起こっています。医師からはまだ手術は必要ない、といわれていますが、私としては右眼のかすみが気になって仕方ありません。どうしたらいいでしょうか?

いったん白く濁ってしまった水晶体を元の透明な状態に戻すことは、どんな薬物療法でも不可能です。濁る前の予防や、濁り始めた進行を抑制する意味において薬物療法は有効です。ですから白内障を治すには手術しかありません。しかし眼は二つあるし、命にかかわる病気でもないので必ずしも急ぐ必要もありません。あなたの白内障が老人性のものであれば、大概もう一方の眼も白内障になると思われます。またあなたのライフスタイルが例えば車の運転をするとか、細かな仕事が多いとかによっても手術の必要度は変わってきます。その他糖尿病、高血圧、心疾患などの治療中であれば、その症状が落ち着いているときに手術を行います。もう一度先生と話し合う必要があるでしょう。

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