ビタミンQ&A

ビタミンQ&A
目次

ビタミンB1について

Q1 ビタミンB1はどのような役割を担っているのですか

炭水化物やタンパク質の産物であるピルビン酸、アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンの代謝に関係します。生体エネルギーを産生するクエン酸回路に働きかけ、エネルギーを生み出す経路に重要な役割を果たしています。

Q2 ビタミンB1が不足すると肩こりの原因になると聞いたことがありますが。

ビタミンB1が不足すると、筋肉が活動を起こしたあとにできる乳酸の処理が遅れます。その結果、肩こりが生じます。

Q3 ビタミンB1が極端に不足すると痴呆になるのですか。

慢性アルコール中毒患者で、アルコール以外の食品をほとんどとらない場合、ビタミンB1の欠乏が起こり、同時に痴呆症状を呈することがあります

Q4 どのような食べ物に多く含まれているのですか。

精白しない穀類や肉類に多く含まれています。

Q5 不足すると命にかかわることがありますか。

脚気は心血管系の障害を引き起こすことがあり、心不全により死に至ることがあります。

Q6 欠乏症を列挙してください。

脚気、ウェルニケ脳症。

ビタミンB2について

Q7 発育ビタミンと言われるのはなぜですか。

幼いねずみをビタミンB2不足にすると発育が停止し、与えると急に発育を開始するので、「発育ビタミン」と言われています。

Q8 どのような役割を担っているのですか。

エネルギー代謝系、多くの酸化還元反応に関係しています。

Q9 不足すると命にかかわることがありますか。

ビタミンB2は広範な作用を持っていますが、生命にかかわるような欠乏症が起こることはありません。

Q10 不足するとどのような症状が現れますか。

口角びらん症、口唇炎、舌炎、脂漏性皮膚炎、眼精疲労。

Q11 どのような食べ物に多く含まれていますか

酵母、肝臓、腎臓。

ナイアシンについて

Q12 ニコチン酸のことですか。

そうです。ナイアシンとはニコチン酸の別称です。

Q13 生体内でどのような役割を担っているのですか。

糖質、脂質、タンパク質の代謝に関係しています。酸化還元、転移反応など500種以上の反応の補酵素として働いています。

Q14 人体内で合成することはできないのですか。

人体内でナイアシンを合成することはできませんが、アミノ酸の1種であるトリプトファンが最終的にナイアシンと同じ作用をもつ成分へと変換されます。トリプトファン60mgがナイアシン1mgに相当します。したがって、ナイアシンが欠乏しても、トリプトファンをしっかりと摂取していれば欠乏症は起こりません。

Q15 どのような食べ物に多く含まれていますか。

たいていの動植物食品に広く存在します。

Q16 不足するとどのような症状が現れますか

体重減少、消化管障害、皮膚炎、抑うつ症、痴呆がみられます。ナイアシン欠乏により引き起こされた皮膚炎はペラグラ皮膚炎といわれます。

ビタミンB6について

Q17 脳神経の働きとも関係するのですか。

神経伝達物質の1種であるGABA(ギャバ)の合成にも関与していますので、脳の働きと関係しているといえます。

Q18 人体内でどのような働きをしているのですか。

アミノ酸が反応をおこして、タンパク質を合成するときの酵素を助けるはたらきをもっています。

Q19 欠乏症を起こすことはあるのですか。

ビタミンB6は食品中に広く存在しているだけでなく、腸内細菌によっても合成されますので、欠乏症が起こることはめったにありません。

Q20 どのような食べ物に多く含まれていますか。

肉、魚、にんにく、バナナ、ピーナッツ、銀杏。

パントテン酸について

Q21 どのような働きをしているのですか。

エネルギー産生過程で必要不可欠の働きをします。パントテン酸は生体内でコエンザイムAの構成成分となります。コエンザイムAは糖質が燃焼してエネルギーになる際の最初の化学反応に関係しています。
また、副腎皮質ホルモンの合成にも関与します。副腎皮質ホルモンは抗ストレス作用を有するので、パントテン酸はストレスへの抵抗力をつける作用に関係するといえます。

Q22 不足するとどのような症状が出ますか。

「疲れやすい」「昼間から居眠りする」「怒りっぽくなる」「風邪をひきやすい」「足の指がしびれる、うずく」。

Q23 どのような食べ物に多く含まれていますか。

レバー、うなぎ、卵。

ビオチンについて

Q24 生体内で合成されるのですか。

腸内細菌により、必要以上の量が合成されています。

Q25 どのような役割を果たしていますか。

体内で一度分解されたブドウ糖が、再びブドウ糖として生まれ変わるときに働きます。このブドウ糖としての生まれ変わりは肝臓内で行われますが、その反応のことは「糖新生」といわれます。

Q26 生卵をとるとビオチン不足が起こるのですか。

生の卵白に含まれるアビジンという成分は、ビオチンと結合し、腸からの吸収を阻害します。

Q27 どのようなときに不足しやすいのですか。

生卵を大量に食べつづけたときや、抗生物質を長期服用したとき、また睡眠薬のフェノバルビタールを服用している人も要注意です。

Q28 どのような食べ物に多く含まれていますか。

卵黄、レバー、玉ねぎ、ほうれん草、ブロッコリー、アスパラガス、酵母などです。肉類や穀類にはあまり含まれていません。

葉酸について

Q29 どのような働きをしていますか。

細胞の遺伝情報が詰まったDNAは核酸でできていますが、その核酸の成分であるプリン核やピリミジン核の合成に働きます。したがって、細胞が分裂、成熟する際には不可欠です。

Q30 妊婦で不足しやすいと聞いたことがありますが・・・。

胎児に葉酸が移行しますので、妊婦は大量の葉酸が必要です。妊婦が葉酸不足になると胎児に神経管開存症などの先天性障害が起こることがあります。

Q31 ビタミンCをとりすぎると葉酸に影響するのですか。

ビタミンCを大量に摂取すると葉酸の排泄量が増えるため、葉酸の吸収量が低下します。

Q32 どのような食物に多く含まれていますか。

ほうれん草をはじめとする緑黄色野菜に多く含まれています。小麦、マッシュルーム、レバー、酵母にも多く含まれています。

Q33 不足するとどのようは症状が現れますか。

細胞の合成が盛んな部位がダメージを受けます。赤血球や胃腸粘膜、口内粘膜などです。したがって、不足すると、貧血、胃潰瘍、口内炎がおこります。

ビタミンB12について

Q34 手足のしびれに効くそうですが。

末梢神経のキズの修復を促す作用がありますので、手足のしびれの治療に有効です。

Q35 どのような働きをしていますか。

DNAの構成成分である核酸の合成に働きます。

Q36 どのような人に不足しやすいのですか。

手術で消化管を切除した人や萎縮性胃炎の高齢者、小腸における吸収不全の人に不足することがあります。

Q37 脳の働きにも関係しているのですか。

ビタミンB12の欠乏で痴呆症、いわゆるボケになることがあります。

Q38 不足するとどのような症状が現れますか。

貧血、胃粘膜萎縮、慢性下痢症などです。

Q39 どのような食べ物に多く含まれていますか。

魚介類、肉、牛乳、レバー、納豆、味噌。

ビタミンAについて

Q40 体内に入ってからビタミンAに変わるものがあるそうですが。

カロチンは体内に入ってから、ビタミンAにかわります。

Q41 どのような働きをするのですか。

視力を正常に保つ働きが重要です。光の明暗を感じるのは、眼の網膜のロドプシンという物質があるからですが、そのロドプシンの主成分がビタミンAです。また、ビタミンAは、上皮細胞(皮膚や粘膜)の免疫機能の維持にも重要です。

Q42 不足するとどうなりますか。

夜盲症や肌のかさつき、眼球乾燥症が生じます。

Q43 体内のどこに貯蔵されるのですか。

肝臓です。

Q44 妊娠中にビタミンAをとりすぎてはいけないと聞いたことがありますが。

妊娠中のビタミンA過剰により、奇形児の発生率が高まるという報告があります。

Q45 どのような食物に多く含まれていますか。

レバー、緑黄色野菜です。

ビタミンDについて

Q46 日光にあたると体内で合成されると聞きましたが・・・。

皮膚にはプロビタミンD3が存在します。これは太陽の紫外線にあたるとビタミンDに変化します。

Q47 どのような働きをしていますか。

腸管からのカルシウム吸収を促進し、骨の再構築を調節します。

Q48 不足するとどうなりますか。

骨のカルシウムが血液の中に溶け出して、骨が脆くなります。骨粗鬆症、くる病が引き起こされます。

Q49 どのような食べ物に多く含まれていますか。

魚類、キノコ類、卵類に多く含まれています。

Q50 干しシイタケと生シイタケでは、どちらがビタミンD摂取の上では有効ですか。

干ししいたけです。生シイタケに含まれるプロビタミンD2はそのまま摂取されてもビタミンDとしては機能しません。ところがしいたけに紫外線があたると、プロビタミンD2は通常のビタミンD2に変化し体内でビタミンDとして機能します。

ビタミンEについて

Q51 どのような働きをしていますか。

DNAやタンパク質の合成、インスリンの合成・作用発現コラーゲンの合成に関与しています。

Q52 活性酸素との関係があるのですか。

活性酸素により細胞膜を構成する脂質が酸化します。そのまま放置すると細胞膜は壊れてしまいますが、ビタミンEは酸化した脂質(過酸化脂質)をモトの状態に戻します。

Q53 ミネラルのセレンとの関係があるのですか。

ビタミンEとセレンはお互いに補助しながら、脂質の過酸化を防いでいます。また、ビタミンEを含む脂質の消化、吸収に必須の膵臓の機能発現にも、セレンは関係しています。

Q54 不足するとどうなりますか。

赤血球の膜が弱くなり、溶血性貧血(赤血球の膜が溶けてしまう)が起こります。また、脂肪の吸収障害がおこることによる神経障害が起こります。

Q55 どのような食べ物に多く含まれていますか。

ナッツ類、植物油、穀類の胚芽部分に多く含まれています。

ビタミンKについて

Q56 どのような働きがあるのですか。

血液凝固因子を合成するときに働きます。その合成を通じて、血液の凝固反応に影響します。一方で、ビタミンKは、血液凝固を抑える作用もあります。血液凝固系に多面的に影響しているといえるでしょう。
また、骨にカルシウムを取り込ませる働きにも関与します。オステオカルシンというタンパク質がカルシウムが骨に沈着するのを促進していますが、そのオステオカルシンの合成にはビタミンKが必要です

Q57 欠乏しやすいのですか。

一般の食品に広く含まれているだけでなく、腸内合成も行われているため、めったに不足することはりません。ただし、重症の肝臓病患者ではビタミンKの吸収に必要な胆汁の分泌が減るだけでなく、肝臓での凝固因子合成能力が低下するため、相対的にビタミンKの不足状態が生まれることあります。また、抗生物質を長期服用して腸内細菌が影響を受けているときは、ビタミンKの欠乏がおこることがあります。

Q58 欠乏するとどうなりますか。

出血しやすくなります。新生児の場合に起こりやすいので要注意です。

Q59 どのような食品に多く含まれていますか。

ビタミンKは、K1とK2に分かれます。ビタミンK1は緑黄色野菜に含まれています。ビタミンK2は、牛乳・乳製品、肉、卵、果物、納豆に含まれています。

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