インフルエンザ脳症

インフルエンザ脳症

Q1 病院に行ったところ、「インフルエンザですね」と言われ、ボルタレンという薬を処方されました。この薬の名前に聞き覚えがあるような気がして、どうも気になります。内服していいのでしょうか 。

内服してはいけません。「ボルタレン」や「ポンタール」でインフルエンザの発熱を解熱すると、脳炎の発症率が高まると言われています。この脳炎は小児で特に多く、成人には滅多に起こりませんが、解熱剤は他にもいろいろな種類がありますので、あえてボルタレンやポンタールを使う必要はありません 。

Q2 インフルエンザかどうかわかりませんが、熱が出てカラダがだるいです。重要な仕事中なので、病院にいけません。薬局で買ってきたアスピリンを内服しようと思いますが、かまいませんか 。

いけません。小児の場合、インフルエンザの解熱でアスピリンを内服したところ、ライ症候群(脳炎と似た症状)の発生が多発します。成人での発症はめったに認められていませんが、念のため、別の解熱剤にするのがいいでしょう 。

Q3 カラダがだるく、熱が出ています。ただの風邪なのか、インフルエンザなのかわかりません。どのようにして見分けたらいいのでしょうか 。

ウイルスそのものを検出するわけにはいきませんので、症状から類推することになります。一般の風邪というのは、喉や鼻、咳、痰などの局所的な症状が中心で、高熱が出ることはあまりありません。インフルエンザは 38 度以上の高熱にともない、筋肉痛、腰痛、関節痛などが伴うのが特徴です。

Q4. 4 歳の子供が熱を出して、近所の病院で座薬を処方されました。その座薬を使っていたら、子供に突然ひきつけが起こりました。何が起こったのでしょうか。どうしたらいいのでしょうか 。

高熱そのものや、高熱にともなう脱水などでひきつけを起こすことはありますが、座薬で解熱させていたのにもかかわらず、ひきつけが起こったときは、脳炎を発症している可能性があります。大至急、病院へ連れて行くべきでしょう 。

Q5 インフルエンザ脳炎について詳しく教えてください 。

インフルエンザウイルスに感染したら、通常は 38 度以上の高熱が出ます。それに引き続き、ウイルスが脳に入り込み脳に炎症が起こることがあります。その状態をインフルエンザ脳炎といいます。成人に発症することは滅多になく、 5 歳以下の小児に起こりやすいのが特徴です。

高熱、けいれん、意識障害などの脳炎症状が起こり、最悪の場合は死亡します。死亡率は、約 30 %で、救命されても神経麻痺、言語障害などが 24 %の確率で残ります。つまり、インフルエンザ脳炎を発症すると、無事五体満足で生き延びられる確率は、 50 %以下です 。

Q6 「ボルタレン」や「ポンタール」といった解熱剤が原因で、インフルエンザ脳炎が発症されていると断定していいのですか 。

危険性は高いといえますが、断定はできません。インフルエンザの際にボルタレンやポンタールなどの解熱剤を使っていれば、インフルエンザ脳炎の死亡率が高かったという調査結果は事実ですが、一方で、もともとそのような解熱剤を使わざるを得ないほどの強い症状のインフルエンザであったことが多いからです 。

Q7 結局、インフルエンザで熱が出た場合はどうしたらいいのですか 。

病状はケースバイケースで、医師により最終判断されます。小児の場合は、医師との会話に気を使って、解熱剤をもらうときには、「インフルエンザ脳炎に関係しない解熱剤ですね」と尋ねて、念をおしたうえでその解熱剤を利用してください。

成人の場合は、あまり気にする必要はありません。高熱に耐えぬこうと決心したときは、水分をたくさん取ることを忘れないでください。解熱剤を利用するときは、ボルタレン、ポンタール、アスピリンは避けるのが賢明です。

老人の場合は、高熱が出たままだと、全身の消耗が進行し、全身状態が悪化してかえって死亡することがしばしばです。解熱剤を利用するのが賢明でしょう。種類を上手に選んでください。

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