くびれを溶かすHDLコレステロールを増やそう

くびれを溶かすHDLコレステロールを増やそう

加齢にともない、動脈硬化が進行することによって、心筋梗塞や脳梗塞が起きやすくなります。動脈硬化と聞くと、「動脈が硬くなること」と思いがちですが、「硬くなる」というよりも「動脈のところどころがくびれてくること」と考えてください。

誰の血管にも、年とともにくびれができてくるものですが、その程度は個人差が非常に大きく、90歳になってもほとんどくびれができていない人もいます。できてしまったくびれを完全に元に戻すためには、手術に類似する治療が必要です。しかし、そのような施術は受けなくても、日ごろからの注意でくびれを溶かす方向にしたいものです。
実は、血管にくびれができるのを防止し、動脈硬化を悪化させず、あわよくば動脈のくびれを溶かしてくれる因子が身体の中にひとつだけあるのです。それが、HDLコレステロール、俗にいう善玉コレステロールです。脂質異常症の診断の目安のうち、低HDLコレステロール血症の診断基準は40mg/dl未満。20歳代や30歳代で心筋梗塞をおこす人はたいてい、HDLコレステロールが40mg/dl以下の人たちです。HDLコレステロールが5540mg/dl以上ある人と3040mg/dl以下の人を比べると、各年齢層で心筋梗塞発症率が約2倍違っています(もちろん数値の低い方が、発症率は高い。)HDLコレステロールを高めるためにキーとなるのは、次の7つです。

  1. ストレスをなくす
  2. 継続的に1日20分以上の軽い運動(歩く、ストレッチ)をする
  3. タバコをやめる
  4. 適性体重にする
  5. 適量のお酒を飲む
  6. ミネラルのクロムをとる
  7. 青魚に含まれるEPAをとる

健康に良いと言われているものは、結局すべてHDLコレステロールを上げる方向に働くものだったことに気づきます。
この中で2~6を実行した場合、HDLコレステロールは数か月かけて徐々に上昇しますが、1のストレスは、数値がすぐに変化します。もちろん下がる場合も同様です。ストレスが増えると、HDLコレステロールの数値は、あっという間に低下してしまうのです。

さて、ミネラルのクロムは1日250μg以上を約1年とりつづけると、HDLコレステロールが約20%上昇することが知られています。クロムは海藻類、貝類、レバーなどに多く含まれていますが、日ごろの食品から1日250μg以上とるのは不可能ですから、サプリメントに頼ることになります。
HDLコレステロールは人間ドックでは必ず測定されます。その数値を拾って、ノートに書き写し、毎年の変化を調べて、生活状態を改善していくのは、とても実際的な健康管理方法と言えるでしょう。

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