頭皮の血流を改善する

頭皮の血流を改善する

髪が抜けることを「脱毛」と言います。髪が抜けてしまう病的状態が「脱毛症」です。若い男女にも「円形脱毛症」が見られることがあります。中高年になって、髪が抜けて薄くなり、頭皮が直接見えるようになる場合は、「壮年性脱毛症」と言われます。

円形脱毛症が、原因不明である(ストレスが原因と言われていますが)のに対して、中高年になって、あるいは20歳代後半から「髪が薄くなる」ことに対しては、統計的に遺伝性が認められます。
脱毛の原因が毛髪産生能力の低下であることは言うまでもありません。毛髪はタンパク質であるケラチンでできています。この毛髪は、毛乳頭に包まれた毛球で増殖します。つまり、毛乳頭から栄養を受け取って、毛球がケラチンを産生し、そのケラチンがひも状になって毛髪ができているのです。そのメカニズムの機能低下です。

そのメカニズムを考えると、脱毛症の原因は、毛球そのものの機能低下、または毛乳頭から供給する栄養不足であると思われます。この分野の医学研究は十分とは言えませんので、推説を中心に説明します。一般に20歳代後半から毛髪が薄くなる場合は、遺伝的原因による 毛球 の機能低下が原因であり、中高年で毛髪が薄くなるのは動脈硬化による毛乳頭への血液供給不足が関与していると思われます。
「抜け毛」に悩む20歳代後半の男性に成長ホルモンを投与したところ、抜け毛が止まることがよく見られます。20歳代後半はもともとの生体内の成長ホルモンが急激に減る時期ですから、毛髪の伸びに関して成長ホルモンの影響を受けているケースがあるのは確かなようです。つまり体内の成長ホルモンの低下に合わせて、脱毛が進行する場合です。毛髪力が成長ホルモンの影響を強く受けている場合を「成長ホルモン依存性脱毛症」と名付けましょう。このようなタイプの脱毛症には、成長ホルモンの投与が脱毛防止に効果的です。

壮年における脱毛は、 毛球の遺伝的機能低下と動脈硬化による頭皮血流の低下の両方が原因であると考えてもいいと思われます。 毛球の遺伝的機能低下には成長ホルモンやプラセンタが多少有効なようですが、決定的な対策は難しいようです。
しかし、動脈硬化による頭皮血流の低下は、防止することが可能です。動脈硬化防止の基本的な手法であるEPAの利用や頭皮マッサージなどを組み合わせると一定の効果が得られると思われます。

また、頭蓋骨の外側の血流を維持するためには、脳疲労は禁物です。ストレスや過労などで脳が疲れると、脳を守るために脳に分布する動脈への血流が増えます。それは同時に頭蓋骨の外側の血流が減ってしまうことを意味します。こうなると脱毛は加速されます。これは激しいストレスが続いた後に白髪化することも関係しています。ストレスの少ない生活をすることは、毛髪のためにも、とても大切なことなのです。

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