お酒は1~2合飲むほうが長生きできる?

お酒は1~2合飲むほうが長生きできる?

アルコールは大昔から人類の生活に密接に関連してきました。医師はアルコールの悪弊を語ることが多いのですが、ストレスを解消し、人生を楽しむ手段の一つであることは間違いありません。アルコールによる体の障害を論じるより、アルコールを利用して、少しでも長生きの確率を高める方法を講じるべきではないでしょうか。

先進国21ヵ国のデータでは、1日にワインを1〜2杯飲む人の心疾患による死亡率が、まったく飲まない人よりも低いことが確認されました。でも、さすがにワインを1日に3杯以上飲む人は、心疾患や肝硬変による死亡率は高くなっているようです。アメリカでも飲酒と死亡率について大規模な調査が行われました。それによると、1週間に平均グラス2〜4杯飲む男性は、心疾患の死亡率が低いだけでなく、ガンの発生率も低いのです。結局、総死亡率は、まったく飲酒しない男性より22パーセントも低くなっていたということです。
日本人向けに日本酒で換算すると、1日平均1合飲む人は、まったく飲まない人より長生きするということです。平均2合飲む人もまったく飲まない人より長生きしているのです。ただし、3合飲む人の平均寿命は、さすがにやや短くなるので、ほどほどに。
お酒を1〜2合飲むほうがやや長生するのは、ストレスからの解放や体内の血液の流れがよくなることと関係があるのかもしれません。よく「休肝日」という言葉を耳にしますが、これは尿酸値が高い人以外は、あまり意味のなり言葉です。週に1〜2日お酒を飲まないほうが体にいい、ということなのでしょうが、これは医学的根拠がありません。単に心理的なブレーキを目的として生まれた言葉ではないでしょうか。

ところで、アメリカ人とフランス人はほぼ同じような食生活をしていますが、なぜかフランス人のほうが心筋梗塞が少なく、長生きするのです。この秘訣はどこにあるのでしょうか。じつは赤ワインにあったのです。
フランス人の赤ワイン好きは有名ですね。彼らは肉食なのに心筋梗塞が少ないので、「フレンチ・パラドックス」ともいわれています。といつのも、一般に、アルコールを少量毎日飲むと、善玉コレステロールであるHDLコレステロールがやや上昇してきます。
アルコールの中でも赤ワインの好ましい作用は、HDLコレステロールを上昇させることだけではありません。赤ワインに含まれるポリフェノールという物質が、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの作用を抑えることも証明されています。つまり、赤ワインは善玉コレステロールを上昇させるだけでなく、悪玉コレステロールの作用を抑えて、動脈硬化の進行を阻止しているのです。

1日1〜2合程度のお酒なら、毎日飲んでかまいません。「体にいい赤ワインを毎日グラス2杯ずつ」というのが、アルコール利用長生き作戦です。

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