CATEGORY 世界の医療制度から学ぶ、日本の医療

中国の医療<後編> ~めざましい成長を続ける国の医療~

「新型農村合作医療制度」は、入院保障を主な目的としています。地域によって、入院保障以外に外来診療保障を実施している地域医もあります。しかし、加入者の低い給付率、低い給付額上限および一年間に給付できる回数が決められているのです。例えば、安徽省の規定では、総合病院での外来診療費用への給付率は20%前後、村の衛生室での診療費用への給付率は25%前後といいます。総合病院での外来診療費用に対する給付額上限は […]

中国の医療<前編> ~めざましい成長を続ける国の医療~

中国の医療保険制度における日本との仕組みの最大の違いは、保険の給付内容が全国統一的になっていない事です。中国では、現在3種類の医療保険が存在し、保険の種類によって使用できる薬が決められており、提供される医療の内容も違っています。1951年制定の労働保険条例で実施された公費医療保険と労保医療保険から成る公的保険を引き継いだ「都市労働者基本医療保険」と2007年に中国政府の国民皆保険制度を目的に制定さ […]

オーストリアの医療 ~オーストリアの医療システムについて~

オーストリアはヨーロッパ大陸のほぼ中央にある内陸国で、面積は北海道とほぼ同じ、緯度は北海道よりも北に位置します。人口は約852万(2014年)。気候は、冬季に日照時間が短く、平均最低気温が氷点下、夏期は日照時間が長く、平均気温20度前後です。衛生状況は良好で、水道水はそのまま飲用できます。 医療費は国が全額支払い、病院での自己負担がないのも特徴です。開業医は大きく分けて一般医(Allgemeinm […]

カナダの医療と福祉 ~犬の手術は一週間以内に行われるが、人の手術は2~3年待たされる!~

カナダはロシアに次いで2番目に広い土地(日本の27倍)を有する国です。人口は3000万人余りでアメリカの1/10という、広い土地の割には少ない人口の国です。従って、難民の受け入れには積極的です。 カナダの医療制度は、1966年後半に導入された「メディケア」と呼ばれる国民皆保険制度を採用しており、OECD(経済協力開発機構)の中では唯一患者の自己負担を禁じている国です。ただし、歯科診療や処方薬、リハ […]

高福祉の国スウェーデンの保険・医療(2) ~首相に会うより医者に会う方が難しい?~

スウェーデンでは、日本にはない特徴的なルールがあります。2005年、「全国医療保証制度」が導入され、治療を行うと決定してから90日以内に、ランスティング(都や県)は治療を提供しなければいけないことになりました。 万が一、この期間内に治療が受けられないという時には、別のランスティングで治療を受けられるようにする義務が生じてきます。例えば、癌の診断となったけれど手術室の予約が一杯で、手術が3ヶ月待ちと […]

高福祉の国スウェーデンの保険・医療 ~首相に会うより医者に会う方が難しい?~

高福祉と聞くと、ノーベル賞で有名なスウェーデンが思い浮かびます。 スウェーデンは、人口約950万人、2016年世界幸福度ランキングでは第10位(日本は53位)、収入の多寡に関わらず所得税は30%で、消費税はなんと25%と日本よりはるかに高い税率を導入しております。「税金はもうち一つの国民の財布」と考えており、税金は国に預けたお金で何を買うかというと、「安心」を買っているといるという感覚です。また、 […]

英国の医療保険制度

「ゆりかごから基場まで」の言葉は、イギリスの高齢福祉政策を表したものです。産まれてから死ぬまで、ずっと国として守っていくよ、という意味です。 ただ、この言葉が生まれたころのイギリスは、世界の覇権国家として絶大な国力を有していたため、このような理想的な福祉政策を実行できたといえます。しかし、国力が徐々に低下するにしたがって、この政策には多くの負担が伴うことになりました。今でも、高い税負担と引き換えに […]

アメリカの脳外科の話~ドクターXは本当か

最近、ドクターXという人気ドラマが放映されておりますが、フリーランスの外科医が一件の手術をした場合に、院長に請求書を渡す場面がありました。脳腫瘍摘出術1500万、口止め料含むとの但し書きがありましたが、その額を見て、皆さんは驚かれたのではないでしょうか。 でも、これは実はアメリカではよくあることなのです。例えば、アメリカに旅行中にクモ膜下出血を発症、病院に運ばれて手術を受け、運良く助かり日本に帰国 […]